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昨日の記事でご紹介した鴨南蛮。その主役ともいえる鴨肉をふるさと納税でいただける自治体について調べてみたところ、南は鹿児島県から北は北海道まで、さまざまな自治体が鴨肉や鴨肉を使った加工品(つみれや鍋セット、スモークなど)を用意していることがわかりました。

が、残念ながら鴨は冬の日本にやってくる渡り鳥。ふるさと納税のお礼の品にある本鴨はすでに品切れとなっていたので、今回は調べている中で見つけた山形県の蕎麦のエピエソードをご紹介したいと思います。厳しい環境に強い蕎麦は、古くから山形県で生産されてきたといいます。東北・北陸を旅して「奥の細道」を記した松尾芭蕉も山形で蕎麦を食べたとか。山形の蕎麦、気になりますね。

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山形県にも江戸時代から続くという老舗の蕎麦屋さんが何軒かあるそうで、地域に根ざした独特の蕎麦文化で多くの蕎麦好きをうならせているといいます。

山形といえば太くて色の濃い「田舎そば」が真っ先に思い浮かびますが、白くて細い「更科そば」や独特な食べ方をする「山菜そば」、淡いピンクの「紅花そば」などさまざまな種類のそばがあるとのこと。

普通、新蕎麦が出回るのは秋以降ですが、朝と晩の寒暖差が大きく標高の高い地域では「夏蕎麦」の栽培が可能で、山形県内のお蕎麦屋さんでは8月の初め頃に「夏の新蕎麦」なるものが食べられるのだそう。これは蕎麦好きにはたまらないですね。

また、1988年に福島県大熊町の古民家の屋根裏で見つかった約170年前の天保の大飢饉をきっかけに備蓄されていたというソバの実のニュースも話題になったのをご存知でしょうか。

大飢饉で大変な思いをしたご先祖さまが、再び飢饉が来た時に子孫たちが困らないようにと貴重なソバの実をしっかりと俵で包んで屋根裏に保存してあったというのです。

鑑定の結果、ソバの実は傷んでいたため発芽は難しいとされたそうですが(実際、いくつかの研究機関が試みて失敗したそうです)、当時84歳だった古民家の当主・横川一郎さんは先祖の思いを無駄にはしたくないと駆け回り、知人を介して山形県の製粉会社に依頼します。そこから「なんとかならないか」と山形のそば職人グループに声がかかり、50粒のソバの種が渡されたといいます。

発芽に挑戦することを引き受けたそば職人のみなさんは並みならぬ努力と情熱で、なんとその年にソバの発芽に成功させます。譲り受けたソバの実は3重の俵に包まれ、間にはねずみや害虫の侵入を防ぐため灰や炭が詰められた状態で170年間眠っていたと聞き、そば職人のみなさんは、なるべく環境を変えずにソバの実が自然に目を覚ますよう、土に少量の灰と炭を混ぜたり、ごくわずかな水分で発芽を待つなどの工夫を凝らしたそうです。

発芽に成功した後は、少しずつ植え付ける量を増やし、2000年には在来種との交配を防ぐため、わざわざ酒田市から40kmほど離れた離島に畑を借りて「幻の山形天保そば保存会」として本格的に栽培をはじめたといいます。害虫や鳥害、台風などで幾度も全滅という被害を受けながらも決して諦めることなく種を蒔き続け、畑は200坪ほどに拡大、会員も増え、それぞれのお店で6月から「幻の山形天保そば」として売り出しているそうです。



さらにこの話には後日談があります。このニュースが配信された1カ月後の2011年3月11日、東日本大震災が起こり、福島県浜通りの中央部にあたる双葉郡大熊町の方たちは原発事故の影響により避難を余儀なくされました。これを知った保存会のメンバーが、「天保のそばを大熊町に持っていがんなねべ」と声をかけ、いわき市の仮設住宅でこの天保そばをふるまったといいます。

・・・・・

メンバー12人が早朝に山形を出発。出張所近くの交流センター「おおくまサロン」で250人分のそばを打ち、訪れた人たちに正午すぎから次々に振る舞った。

「天保年間の飢饉(ききん)をきっかけに、子孫が飢えに苦しまないようにと旧家で保存されていたソバ。震災で避難した会津若松で味わえるのも何かの縁だ」と大熊町住民課長の泉田幸重さん(56)。

天保そばが復活した年に保存会が大熊町内で開いた試食会にも参加したといい「もう一度大熊町で天保そばを味わう日が来ることを願っている」。 
鈴木会長(61)は「みんながおいしいと喜んで食べてくれるので、私たちもうれしい。原発事故で大熊町を離れなければならなかった人に、少しでも古里の味を感じてもらえたら」と話した。

(2013年4月24日 山形新聞社)

引用元:これからを知る注目記事|TRENDREADER for Web


保存会のみなさんのたゆまぬ努力にも驚かされますが、大飢饉を生き延びるられるよう子孫のために屋根裏に遺された天保時代のそばが、長い時を経て避難先の大熊町のみなさんにふるまわれたということに不思議ご縁のようなものを感じるのは私だけではないと思います。

残念ながら、ふるさと納税でこの「幻の山形天保そば」をいただくことはできませんが、保存会のみなさんのお店に行けば購入が可能なので、興味のある方はこちらからどうぞ。(通信販売もあります)。

■ 「幻の山形天保そば保存会」のサイト
※ 「幻の山形天保そば」が発芽するまでの様子が写真入りで紹介されていたりして、私はとても興味深く読ませていただきました。


また、天保時代よりはるか前から東北地方では飢饉や災害に備えて備蓄に取り組んできたといいます。その中でもそばは栽培期間が短く乏しい土地でもよく育ったことから重宝され、趣向を凝らしたそばが生まれたそうです。県内には蕎麦屋が集う「そば街道」がいくつも存在するとのこと。



「そばツーリズム」いいですねぇ。山形出身の友人は、時折「これから帰省♪」と仕事帰りにメールをくれますが、そんな時間からでも東京から気軽に行けてしまうと知り、思い立った時にぶらりとみちのく一人旅もいいなぁと密かに胸をときめかせています。一泊二日くらいなら、我が家の子どももワンにゃん達も協力しあって留守番してくれることでしょう。

もちろん、ふるさと納税でいただける山形のそばもいろいろとあるので、今回はふるさと納税でいただける山形県の蕎麦をご紹介します。気になるものがあったら、各自治体のホームページで確認してみてくださいね。
※画像は「ふるさとチョイス」よりお借りしました。クリックすると、ふるさとチョイスの紹介ページが開きます。

① 蔵王樹氷そば(山形市)
■ 山形県山形市のホームページ
・送付時期:〈通年〉
・内容
(150g×7)×2箱パック
樹氷で名高い「蔵王山」のふもと。そば処山形で、百三十年来の伝統技術でつくりあげた「蔵王の樹氷そば」です。細打ちでつるつるしたなめらかな口当たり、シコシコとした歯ごたえのおそばです。
山形県酒類卸株式会社
・寄附金額 … 1万円~


② 山形県最上町産「最上早生」そばセット
■ 山形県最上郡最上町(もがみまち)のホームペ-ジ
・申込期限:通年
・数量:200g×4+タレ
・「最上早生」を使ったそばセット 乾麺とタレのセットです
・寄附金額 … 5千円~


③ そばセット(米沢市)
■ 山形県米沢市(よねざわし)のホームページ
・乾麺×4袋
・麺つゆ×2本
・蕎麦みそ
・純米吟醸酒300㎖
・(粉名屋小太郎ラベル)
・でわかおりそば茶
・そばかりんとう
・発送時期:通年
・三百年の歴史をほこる米沢藩御用掛込蕎麦。そばの実の内層粉を多く使用し、のど越し良く仕上げたおそば(乾麺)とおみやげ品のセットです。 
・寄附金額 … 1万円~



④ 「十割そば「幸玄郷」100g×6食・尾花沢の銘菓セット」(尾花沢市)
■ 山形県尾花沢市(おばなざわし)のホームページ
・十割そば「幸玄郷」100g×6食
・尾花沢の銘菓セット
・尾花沢産のそば「最上早生」100%でつなぎは一切なしの乾麺「幸玄郷」と尾花沢の銘菓4種類のセットです。おかきのは・ゆがは、尾花沢産もち米を使用し、無添加で一つ一つが手作りです。
・発送時期:通年
・提供元:もとなり本舗企業組合・㈲寒月堂
・寄附金額 … 1万円~

※尾花沢市にはこの他にも5千円以上の寄附でいただける「尾花沢の生麺セット」の他、多数のそばセットがあります。

⑤ かほく冷たい肉そば常温3人前セット(河北町)
■ 山形県西村山郡河北町(かほくちょう)のホームページ
・「秘伝豆ギフトセット」と「かほく冷たい肉そば常温3人前セット」をお送りします。
・寄附金額 … 5千円~

※ この他にも1万円以上の寄附でいただける「かほく冷たい肉そば」があります。

⑥ 飛魚・そばセット(酒田市)
■ 山形県酒田市(さかたし)のホームページ
飛島焼干し3尾
大松屋太そば200g
飛魚めんつゆストレート270ml
干し麦切り200g×2
干し中華そば200g×2
ラーメンスープの素300ml
むきそば270g
川かに汁160g×2
山形といえば「そば」酒田といえば「ラーメン」そして酒田の郷土食といえば蕎麦の実の「むきそば」。最高級の焼干し「飛魚」のダシでお召し上がり下さい。今、人気の「川かに汁」を添えてお届けします。
提供時期:通年
酒田夢の倶楽
・寄附金額 … 1万円~
⑦ 麺ギフトセット(南陽市)
■ 山形県南陽市(なんようし)のホームページ
そば処山形の蕎麦・うどん等を詰合せでお贈りします。
・寄附金額 … 2万円~



⑧ 天童産板そばセット(天童市)
■ http://www.city.tendo.yamagata.jp/municipal/syokai/contribution.html" target="_blank" title="<strong>" target="_blank" title="山形県天童市のホームページ">山形県天童市のホームページ
数量:1セット(生麺:冷蔵)
発送時期:通年
申込期限:なし
発送までの期間:1~2週間程度
賞味期限:7日程度
提供事業所:㈱ジェイエイてんどうフーズ
天童産そば粉「出羽かおり」を使用。ご家庭で田舎板そばをご堪能いただけます。
・寄附金額 … 1万円~


※他にも「寒中挽き抜きそば」「吟選 天童手打ち蕎麦」「天狗そば・うどん・ニシン田舎煮詰合せセット」などがあります。

さすが蕎麦処・山形県!ふるさと納税のお礼の品にもたくさんの蕎麦がありますね。
(他にもあったらごめんなさい)

ここで紹介したもの以外にもたくさんの蕎麦があり、それぞれの蕎麦に、一人ひとりのそば職人さんの思いが込められていることと思います。おいしい蕎麦を食べさせたいという思いももちろんでしょうが、蕎麦が現在まで郷土食として受け継がれてきた背景を思うと、ご先祖さまたちの思いにも感謝の気持ちがわいてきますね。

もちろん、そばだけでなく、その土地の郷土食にはさまざまな由縁や先人たちの知恵や工夫が込められていることと思います。お弁当が必要な中高校生の子どもと3匹のわんにゃんを抱え、ガッツリ主婦をしている今の私は、全国各地を自由に飛び回るのはなかなか難しいものがありますが、地方に伝わる郷土食をいただけるふるさと納税を活用すれば、いろいろと楽しめそうです。

それでもやっぱり気になる山形のそば街道。いつかぶらりとみちのく一人旅、とりあえずやりたいことリストに入れておこう!!!


【追記】
福島県双葉郡大熊町では、3月28日に義務教育を終えてそれぞれの進路に旅立つ双葉郡内中学3年生の卒業を祝い、将来を応援するとともに、交流・絆づくりの場とするために、「双葉郡中学3年生卒業祝賀・双葉郡子供未来会議」を開催するそうです。

彼らがどのようなビジョンを抱いて旅立ちの日を迎えるのか、楽しみですね。みんな、卒業おめでとう!


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