2015年2月頃、兵庫県上郡町(かみごおりちょう)へ50万円のふるさと納税をすると、返礼品として紙製の鎧兜(よろいかぶと)が贈られるというニュースが話題になったのをご存知でしょうか。

ふるさと納税の返礼品といえば、おいしい地元の特産品や伝統工芸品、あるいはお得なお米などというイメージが定着しつつある中でユニークな返礼品だなぁと私も注目していたのですが、先日、ついにその紙製鎧兜が完成したというニュースを目にしました。

寄附をしたのは埼玉県の男性だったとのことですが、その男性に贈られる前にお披露目となった上郡町の鎧兜について調べてみました。

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上郡町ってどんな町?


上郡町は、兵庫県の南西部に位置する岡山県との境目にある町です。町の大半が山地、丘陵地で占められていて、町の中央部を南北に千種川が流れているとのこと。山に囲まれ、清流の流れる自然豊かな町は「水の郷」にも指定されているのだとか。

ホームページにある町の写真を見ると、山々の間を流れる川の両側に家々が立ち並んでいて、緑と水の豊かな美しい景観が広がっています。そして町を取り囲むこの山に白旗城を築いたのが、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけて活躍した武将・赤松円心(あかまつえんしん=円心は法名で、出家前の名前は赤松則村)。なんでも、足利尊氏とともに建武政権に反旗をひるがえした赤松円心が、新田義貞を迎え討つために建てた城なのだそう。

昔習った日本史の記憶では影が薄い印象ですが(単に不勉強)、NHKの大河ドラマ「太平記」で真田広之演じる足利尊氏が、新田義貞(根津甚八)に追われた時に頼った人物こそが渡辺哲さん演じる赤松円心だったといえば、おぼろげながらも「ああ!」と思い至ります。←父が大河ドラマファンだったので、毎週日曜は見るともなしに見ていました。

もともとは醍醐天皇とともに鎌倉幕府打倒に大きく貢献したにもかかわらず冷遇され、のちに後醍醐天皇(南朝)に対して、光厳天皇(北朝)を立てるよう足利尊氏に進言したけっこう重要人物です!



そんな赤西円心ゆかりの地である上郡町では、円心を町の偉人として誇り、地域活性化の糧にしようと毎年11月23日に「白幡城まつり」が行われています。2014年で第21回となっているので、1994年からということになるでしょうか。

その「白幡城まつり」で使われるのが、この紙製の鎧兜(よろいかぶと)なのです。


なぜ、上郡町で紙製の鎧兜が作られるようになったの?


円心ゆかりの地である上郡町では、2011年より島根県安来市(やすぎし)から「鎧かぶと保存会」より指導者を招いて、「鎧かぶと手づくり教室」を実施して交流してきたといいます。ともに学ぶのは、赤松氏ゆかりの浦上氏の居城・富田松山城がある備前市片上地区のみなさん。指導にあたった安芸市も戦国武将・尼子氏のゆかりの地なのだとか。

歴史的に由緒ある地域の人たちが、自治体という枠を超えた交流で鎧兜作りの技を学ぶというのも、なんだか不思議なご縁のようなものを感じますね。最近は町のイベントなどで手作りの鎧兜を着用した武者行列が人気を集めているそうで、工夫を凝らした自作の鎧兜の情報交換も活発に行われているそうですよ。

安来市のホームページで「手づくり鎧かぶと教室」の様子が紹介されているので、興味のある方はご覧になってみてくださいね。


厚紙や着物地を使って作ったという鎧兜は紙で出来ているとはいえ、かなり本格的な出来栄えですよね。この年に制作された鎧兜6体は、11月の「白旗城まつり」で披露されたとのこと。武将・赤松円心のお祭りにこんな本格的な鎧兜姿が登場したら、盛り上がること間違いなしですよね。

翌年からは、手作り教室参加者が個人用の鎧兜を制作するようになり、2014年には足軽も含めて82体にもなったそう。もちろん「白旗城まつり」でも手作りの鎧兜は大活躍。赤松氏に縁のある備前市片上地区や姫路市夢前地区、そして安芸市からも参加があり、100名を超える盛大な大行列で会場を沸かせたそうです。


童武者から大人武者まで、参加者の年齢は3歳から70代と幅広いのも軽い紙製の鎧兜だからこそ。大人も子どもも誇らしげで嬉しそうな表情がなんとも魅力的です。考えてみると、古くはチャンバラにはじまるヒーローごっこというか英雄願望とでもいうのでしょうか、このような少年心は男性にとっては永遠のものなのかもしれませんね。


ふるさと納税と鎧兜


上郡町では2014年8月よりふるさと納税で寄附をしてくれた人へ返礼品を一新し、40品目を超える「ふるさと産品」を発表しました。野菜や肉に混ざってひときわめを引いたのが、50万円以上の寄附者に贈られる偉人コース1の「手作り武者鎧」。すでに80体以上の鎧兜を制作していた赤松地区むらづくりのみなさんは、この年に今までの安来方式をアレンジした独自の上郡式の鎧兜の制作に成功したといいます。

この「上郡式鎧兜第1号」の成功を機に、「鎧かぶと作り事業を上郡町全体に拡げていきたい」という声が上がったそうで、このような背景を経て上郡町の特産品としてふるさと納税の返礼品に決まったのかもしれませんね。

町のホームページなどネットでの「上郡町ふるさとづくり応援寄付金」PRにも力を入れ、募集をはじめた平成20年から25年度までの6年間の寄附の合計が94件(約805万円)だったのに対し、返礼品を一新した2014年8月から2015年1月までの6ヶ月間の寄附は588件(約1175万円)にものぼったといいます。

気になる鎧兜への申込みもありました!2014年11月に埼玉県の男性から第1号となる申し込みがあったそうです。寄附者から寄せられたサイズ表に合わせて、5ヶ月あまりの制作期間を経て完成した鎧兜の完成式が行われたのが2015年4月4日のこと。

面頬(めんほお)や小手、脛当(すねあて)などの小物もすべてそろっていて、ニスやペンキで光沢をつけて丁寧に仕上げられた本物そっくりの鎧兜には、寄附者の家紋も描かれています。制作メンバーの中には女性の姿も。みなさん、いい顔されていますよ。

産経新聞に掲載された写真はこちらから(地方ニュースなので早めに削除されてしまったらごめんなさい。)



産経新聞の写真では鎧兜自体があまり大きく写っていないため、あくまでもぱっと見での印象ですが、イメージ的には上の写真の右から2番目の1番大きい鎧兜と似てるかな。写真で見るかぎりとても紙製には見えません!これなら部屋に飾っておいても十分見栄えがしそうですね。

しかも軽い紙製なので(軽いといってもこれだけの装飾があるのでそれなりの重さはあると思いますが)、本物の鎧兜に比べたら、ずっと楽に着用できるのでイベン等への参加もしやすいかも。つくづく、日本人ってなんて器用なんだろうと思います。そして戦国時代に生まれた武具とはいえ、その美的センスも素晴らしいですね。ふるさと納税だけでなく、海外向けに販売したら大変喜ばれるのではないでしょうか。トム・クルーズやレディ・ガガなんて狂喜しそう。

赤松円心さんもびっくりの出来栄えなこと間違いなしですね。

上郡郡では、これらの鎧兜を着用して各地のイベントにも参加して交流を深めているとのこと。もちろん、「白旗城まつり」も一段と盛り上がり、鎧兜大検コーナーもにぎわうなど地域活性化へ貢献しているといいます。約半年かけでの制作は大変な手間だと思いますが、シニア世代の交流の場にもなっているだろうし、なによりみんなに喜んでもらえて話題性充分とあれば、やる気や元気にもつながるのではないでしょうか。

ふるさと納税で地域活性化には、こういう形もあるのですね。着物地などを使っているということから、もしかしたら各家庭で眠っている古着の再利用にも役立っているかもしれませんね。手作りの鎧兜、かっこいいなぁ!


兵庫県赤穂郡上郡町赤松地区は南北朝時代の播磨の武将・赤松円心ゆかりの地として知られています。このことにちなんだ地域交流として「白旗城まつり」というイベントを開催し、全国の手作り武者鎧を作成する団体と親交を深めています。
赤松手作り鎧・兜の会は地元の有志が集まり結成され、結成から4年が経過しました。個々の鎧に対する気持ちは熱く、その技術も年々向上しています。
鎧兜は体のサイズに合わせて一体一体オーダーメイドで作成します。家紋はご希望の文様を入れることができます。素材は厚紙となっています。そのため、身に着けても動きやすいという特徴があります。

引用元:ふるさと納税のお礼品詳細 | 上郡町 | 手作り鎧兜 | ふるさと納税「さとふる」



■ 手作り鎧兜(よろいかぶと)
※セット内容
兜、面頬、前胴、後胴、小手、佩楯(はいたて)、臑充(すねあて)、帯、組立台、鎧櫃(よろいびつ)
■内容量:1名分
※寄附をいただいてからオーダー用紙をお送りします。サイズなど必要事項を記入のうえ、ご返信ください。オーダー用紙をいただいてから、製作に取り掛かり、完成までに最大半年程度かかります。あらかじめご了承ください。
※オーダー用紙発送以降の作業にかかる送料はこちらで負担します。
■ 兵庫県上郡町のホームページ
■ 寄付金額 … 50万円以上
■ 申し込み … さとふる


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